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「はあ~?あんた何言ってんの。
あんなに好きって言ってたじゃない!」
「う…ん。」
「いや、優がホンットにそれでいいならいいよ?
でもさ、絶対あとで後悔するよ。わかるもん、
1年半しか一緒にいないけどさ。」
「香奈…」
確かにそうだ、けど…
「それにさ、あんたはただ、
自分が傷つくのが嫌だからでしょ?」
「それは違う!」
「ちがくない。」
「……」
そう、かもしれない。
「優は、太一と手ぇつなぎたいとか、
一緒に遊園地に行きたいとか、ないの?」
「…あるよ。」
「じゃあ答えは1つよ。まったく、
自分の思いを曲げないでよね。」
「うん、今やっとわかったよ。ありがと香奈。」
やれやれ…というような顔をしてるけど、
いつも私のためを想ってくれる。
香奈はやっぱり優しい。
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