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いつもの学校の放課後ー 「オラァッ!」 「くたばれー」 よくある河原の草はらで、男子高校生達が喧嘩をしていた。まあ、所謂見た目通り不良少年達である。 白いシャツにグレーのチェックのズボンを着た高校生が3人、相手の学ラン6人と喧嘩真っ只中だった。 …が、グレーのチェックのズボン…「旭南堀高校」の生徒1人は後ろで傍観していた。 まだおわんねーかな… なんて、面倒そうな顔して喧嘩を見ている。 「あー?6人で歯応えねぇな?」 「それを言うなら手応えでしょ雪弥」 「そうだったか?」 なんてアホな会話をしてる2人を置いて黒髪の長身で顔が整った男がダルそうにやって来た。 「おせぇよ、おつかれ黒木。」 「…つーか、俺いらなかっただろ。」 黒髪の男が仏頂面でそう言った。 「俺は参加しないって言ったら呼んだのアイツらだぜ?」 アゴで指す方向には、未だアホな会話をしている2人。 「だからって俺呼ぶな…めんどくせぇ…」 「帰る」といって黒髪の男、『黒木 晃昶』はそのまま本当に帰ってしまった。 ま、いつものことだからいいんだけど… 「おい、雪弥。累。早く帰りてえんだけど…」 「吏央!累が俺の事馬鹿って言ってくるんだけど!」 「間違ってはない。」 「だよねー。はい、吏央にも言われたんだから諦めろー」 「り、吏央~……」 俺にも馬鹿と言われしょげてるのが、幼馴染みの『東堂 雪弥』。 その隣で童顔をニヤニヤとさせる『伊波 累』。 そして…クールビューティと言われてるらしい俺は『天月 吏央』。女みたいな名前がコンプレックスだ。 .
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