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いつも黒木と喧嘩してボロ負けしてる奴じゃねぇか…。
「……で?何の用」
「天月 吏央!お前に言いたい事があって来た!」
はあ…喧嘩しろとかはマジ勘弁だからな…
「喧嘩はしないからな」
「お前が好きだ!」
……………………?
「………は?何て?」
聞き間違い…とかじゃないよな…?
「黒木と喧嘩してる度に、お前の顔が視界に入るんだ…!それで気付いたら好きになってた…!」
…好きってラブの方か?
というか、通学中に待ち伏せされていきなり……告白…?
嘘だろ…
「吏央」
と、思ってると新たな第三者の声が。
「黒木……」
「黒木!テメェ…!」
眠そうな顔をした黒木がそこにいた。が、瞳はなんか鋭くて。
「何してんの」
「え?…えっと……察しろ」
この状況でそんな事聞くなよなめんどくせぇ……
「いつもいつも邪魔して来やがって黒木…!」
「いつも?」
「吏央、無視して行くぞ」
「天月っ!これ!」
そう言って木部なんたらが俺に渡してきたのは俗に言うラブレター。
それを見た俺は若干引いた顔をしてしまったのは仕方ない。
「返事はまた待ち伏せてるからよ!その時聞かせてくれ!」
そして木部なんたらは待ち伏せ宣言してそのまま走って行ってしまった。
マジかよ…
「……おい、吏央」
「何だよ…」
「何だったんだあれ。」
「俺が知るかよ…。というかお前今日学校くんの?」
「…単位で担任が脅してきやがった。」
「それは仕方ねーだろ…そんな怖い顔すんなよ…」
にしてもラブレターか…男からなんて初めてだ…
面倒がまた増えて項垂れる吏央だった。
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