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男が乱暴に私の衣類を引きはがす。男たちの中から歓喜の声が上がる。
「な、何するんですか!? 自分たちが何をしているのか分かって……」
「何って、『子宝の儀』でしょう。 子を授かるための、神聖な儀式に決まってるじゃないですか」
私は他の男に唇を強引に塞がれ、さらに激しく抵抗する。
「この村では、子を産める女は神にも等しい。けれど、それと同時に子を産める女には子を産む義務と責任が生じる。それは、村の男たちの子種を一身に受け入れる義務と責任がね」
「子は宝や。そのための儀式を拒否するってことは、この村の発展を否定する事になる……そんな真似、この村にいる限りは許されん!」
村人たちの声など、私にはほとんど聞こえなかった。
真理亜の言う儀式、それは『子宝の儀』と称して生殖機能のある女性を輪姦し、懐妊させる儀の事を指していたのだ。
「おら、暴れんな!」
抵抗する私に、男の一人が腹部に思い切り殴打する。
「……っぁ!」
声にもならない悲鳴が漏れる。
私が腹を抑えてうずくまっても、その上から男たちが容赦なく蹴りを放ってくる。
「待って、乱暴にしないでください! お腹に、お腹に子供がっ……」
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