[第一章]七月九日 死神?

1/9
39人が本棚に入れています
本棚に追加
/321ページ

[第一章]七月九日 死神?

 ────私……、  ……死んだ……の?  ビクンと金縛(かなしば)りにあったかのように、それは(おの)ずとわかった。 「おい、どうした?」  彼の声をかき消すかのように、まわりがワッとざわめく。  どうなるの、私……? 「……そっか、死んだのか」  ボソッとつぶやく、彼の声が耳に入る。  ────死んだ……。  そっか。  私、死んじゃったんだ……。
/321ページ

最初のコメントを投稿しよう!