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○ 教員室
静雄「(出て)もしもし」
朋子の声「二年一組の赤沢翔太の母ですけれども」
静雄「(思わず身構える)はい、担任の青山ですが」
以下、適宜カットバック。
× ×
朋子「あの、うちの子がいじめられているってことはないでしょうか」
静雄「え(慌てる)」
朋子「あるいはいじめているとか」
静雄「え?」
朋子「うちの子がボールをぶつけられたそうですね」
静雄「え?」
朋子「ぶつけられたから、ぶつけ返したとか」
静雄「ああ、ドッジボールの話ですね」
朋子「ゲームのですか」
静雄「そうです」
朋子「ゲームで済んでいるんでしょうか」
静雄「それは…そうでしょう」
朋子「本当に?」
○ 教員室
静雄「大丈夫です、私がついて見ていましたから」
それを聞いていた園田、ちょ、ちょと手招きする。
静雄「失礼、ちょっと用がありますので、また後にしていただけますか」
朋子「では、直接お伺いします」
静雄「え」
朋子「あさっての、放課後でいかがでしょう」
静雄「(仕方ないな)わかりました。お待たせすることになるかもしれませんが」
朋子「構いません」
電話を切る静雄。
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