49人が本棚に入れています
本棚に追加
/333ページ
「真琴は俺が神様から最後に貰った宝物」
もうこれ以上、先がない地図の端っこで、
行き場を見失い冬の風に巻き上げられ
破れそうな凧を必死で押さえる
子供のように焦る心。
「もうこれ以上急いで大人になんかなるな」
「マア兄?アタシのこと…好き?」
「アタシは好きだよ。世界で一番」
とまた
真琴は俺の中の悪魔を呼び覚まそうとする。
俺は耐え切れず…禁断の垣根を越えた。
言ってはならない一言を口にしてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!