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「おい、それ、残すのか?」
隣の席の子の給食を指差す。
「うん。
もう、お腹一杯。
食べる?」
「ああ、食べる。
残すなんて勿体ない事するなよ。
今度からは食べれる分だけよそえや。」
給食は俺のメンタルをゴッソリ削って行く。
だって、残すなんて勿体ない事したくないのに、クラス全員の分、俺が食う訳にはいかないんだから。
クラス全員の残飯。
学年全員の残飯。
学校全員の残飯。
考えただけで眩暈がする。
ああ、持って帰りたい!
だが、衛生面だのなんだので、それは許されない。
だからせめて、隣に座ってる奴の分だけでも、俺が食う!!
パンだけはコッソリ鞄に忍ばせて持って帰るがな。
おいそこ!
パン残すなら、俺にくれ!!
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