9/9
前へ
/9ページ
次へ
こうして俺は、自分と同じく外見になんの特長もない、肌色の魔族を滅ぼそうと仲間たちと嬉々として、坂道を猛然と下っていったのだった。 まあ、魔族は悪だからな。仕方ないね♪ もちろん、向こうもそう思ってる節はあるけどさ♪ 解るかい? 俺も仲間も、お姫様も大公爵も、そして首チョンパされたじい様も村人A、Bも、大陸の南も北の住民みんな。 善をもった結果、悪になってたのさ! あははは!おかしいだろ? じゃ、俺たちは生きるために狩りにいく! だってな結局いつの世も、たとえ目の前の異教徒を駆逐して、泰平ボンボンになってな腑抜けたこの北の世界でも、世界はいつだって弱肉強食なんだってことを忘れなかったヤツは生き残るだろうよ! そうだ。なんだかんだいっても、生き残ったヤツだけが正義だし勝者なのさ!! さあ、それがわかったら、余生をひとの悪口でたのしむために思う存分殺して稼ぐとしようぜ!! それ!レッツらゴーだ♪(笑)
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

13人が本棚に入れています
本棚に追加