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くに「この配当をもらってきてもらいたいのよ」
と、実印を渡す。
孝夫「僕でわかるかな?」
くに「電話しとくから大丈夫よ。お札以外はこずかいにしていいから」
○ 参道
とことこ歩いていく孝夫。
○ 証券会社
電話している係。
係「はい、確かにお孫さんがいらっしゃっています…はい、わかりました」
やがて受話器を置くと、窓口に戻って孝夫の持ってきた証書を受け付ける。
○ 参道
鞄をしっかり抱えて戻ってくる孝夫。
○ 細川家・二階
くに、証券会社の封筒を逆さにして貨幣だけ掌に取る。
くに「はい、お駄賃」
孝夫「ありがとう」
と、受け取る。
○ 勉強机
の上の貯金箱にもらったこずかいの大半を入れる孝夫。
○ 酒屋・中
孝夫「(また入ってきて)チョコレート下さい」
○ 同・外
孝夫、出てきたところでばったり良江に会う。
良江「(孝夫の持っているチョコレートを見て)何持ってるの」
孝夫「(チョコレートを後ろに隠す)」
良江「買い食いはいけませんって言っているでしょう」
○ 細川家・台所(夕飯時)
また敏夫を除くメンバーで食事している。
良江「(急に)おばあちゃんたちに言っておきますけど、孝夫に勝手におこずかいをやらないでください。
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