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自分がそれらの小説を「純文学」というのだと言うことを知ったのはこの先生と出会ってからだったけど、先生の文はいいねこそそれほど集めていなかったけど、現在に生きる人物が書いたとは思えない古めかしい書き回しや古風な表現に、自分は一目惚れした。
この人がどんな人なのか知りたい。っていうのを皮切りに、この人の近くで働きたい。という思いが先生の小説を読み進める内に強くなっていった。
そしてついにある日勇気を振り絞ってDM(この略称もこの間知った)を送ってみた。
先生の小説に一目惚れしたこと、先生の描く世界や表現が好きなこと、先生の夢を応援したいという気持ち、出来るならば会って話を聞きたいという熱烈な気持ちを制限文字数ぎりぎりまでに綴って送った。
返事は一週間こなかった。
送ってから気付いたのだが、無言フォローした挙げ句に毎回無言いいねしてきた自分は不作法だったろうかと不安になった。
友人に聞いてみたが「そんなのよくあるっしょ。」とのことだったが、ならばDMの内容が少々熱烈すぎたかと心配になり始めていた八日目の昼、「いいですよ。」と短い返事が来た。
自分は喜びに打ち震えて、ついに先生との面会が実現したのだが、舞い上がってしまっていて記憶は殆どない。
ただ細かいやりとりは忘れてしまったが、先生に助手にしてくれと頼み込んで、なんやかんやで先生の部屋に住まわせて貰えることになり、今は先生の助手として家事や手伝いをしている。
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