修練の間

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しばらくして、武も朱色の間から出てきたようだ。 手に木刀を持ち、これから朝練である。いつもの習慣であろう朝の五時である。廊下を歩く武から外を見ると巫女がそれぞれ宮の掃除をしている。 なにやら、武は今までにないほどに、真剣な眼差しで、庭へ向かったようである。 修練の間で、鬼姫の凄まじさを実感したので、致し方ない。
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