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 目が覚めると、そこには白い世界が広がっていた。決して雑に説明している訳では無い。本当に白かったのだ。  例えるならば、無空間だ。上下左右、全てが白色で覆い尽くされている唯の空間。  空の青も、葉の緑も、床の茶も、他の色が一切見当たらず、あまつさえ物体一つ無かった。  唯一見える色と言えば、自分の肌の色くらいだろうか。それ以外は全て白黒で構成されていた。  どうやら俺は、異世界かどこかに飛ばされてしまったらしい。それか、唯の夢か。  それにしては、あまりにも雑すぎる世界だ。
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