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 異世界に来たら第一にすること──と言えば、探索だろう。無論、危険だと分かる土地には当て嵌らないが、ここはそれさえ分からない。  それに、何の情報もない今、他の選択肢は無いのだ。    という事で、情報集めとの名目で数メートル歩いてみた。  しかし、いつまで経ってもあるのは白い空間だけだ。人っ子一人、いる様子はない。  同じ場所をひたすらループしている線も考えたが、足の疲れが否定した。  結果、“この空間には、俺以外の人間がいない。物も無く、ひたすらに白い空間だけがある”  と言うのが、数分歩いて得られた情報だった。有益とは言い難い情報ではあったが、無意味だとは感じなかった。  そう、寧ろ──。  座り込んで背伸びをしてみる。周囲の視線を気にせず伸びたいだけ伸び、そのまま後ろに倒れてみた。  自由の素晴らしさを感じながら、そのまま横にゴロゴロ。久しぶりの開放感に、心が踊った。
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