ステータス画面表示を見ることができる能力を持つ勇者の話 1

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「あれ?ここは?」 目を覚ますと、ここは日本でもなく、異世界だった。 なぜなら、立って周りを見てみたが、道路はなく、誰かが通っただろう道と、木くらいしかなかったからだ。 あえていうなら、においもちがう。人工的なにおいもしない。 さっきから評論家のようにいろいろそれらしいことを言っているが、とにかく、異世界に飛ばされた、ってことは確かなようだった。 僕は服に付いた土埃をはらって、 「よし、歩いてみよう。」 と決めた。 ここにとどまっていても仕方ない。 歩くたびに土埃が舞う。 風のせいもあるが、道路をあるき慣れた自分にとってはちょっとつらい。 すぐ汚れるし。 なーんてことを考えていたら、 変なもの見つけた。 てゆうか踏んだ。 何これこのねちょっとしたやつ。 僕は足をあげてそれを見た。 ゼリーみたいな、それでいてねばっとしたやつ。それで透明で日に当たってきらきらしていて少しきれいに見える。 くずもち?雑貨屋さんとかで見るむにゅっとしたなにか?そういえば、昔こんなの作ったことあったな~色水入れて、なんとかって薬を混ぜてがーっと混ぜて、作ったんだよな~スライム。 ん?スライム? 僕はその物体をじーっと見た。動いた。
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