ステータス画面表示を見ることができる能力を持つ勇者の話 1

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そんなことはなかった。この国の人たち日本語で話していた。 「入る前に、名前と国籍を教えてもらおう。」 門番に止められた。 こくせきって、国のことだよな? 正直に答えると、止められた。 「何か身分を証明するものはないか?」 えーちょっとかんべんしてよ。 財布とか、カードを出したけど、だめだった。 「見たことない札だな。怪しい・・・!」 それどころかさらに怪しまれた。 ちょっと勘弁してくださいよ~。 『モンバ   HP15000』 『ヴァン   HP13000』 へえ。国の人とかは青い四角で表示されるんだな。 それとも、人間だけ、なんだろうか? 「モンバ、ヒットポイント、15000。ヴァン、ヒットポイント、13000。」 「なっ!この者、私の名を言い当てた!!それになんだ、この”ひっとぽいんと”とは?」 「えっ。ただあなたたちに表示される四角を読んだだけですが。」 「もしや・・・おまえは・・・わが国に伝わる伝説の勇者?」 「へ?」 「すみませんでした!!単なる若者とばかり・・・!!」
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