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「おい、今日こそ話し掛けるって言ってただろ」
って、トン吉。
カン太の背中を、チン平と一緒に押している。だけど、カン太は足を突っ張ってて。その場から、動こうってしない。
「大丈夫だって、俺たちもフォローするから。彼女と話したいんだろうが」
って、チン平。
三人の中で、どんな話しになってたか知らない。だけど、結芽に話し掛ける事になったみたい。でも、カン太は足を踏ん張って結芽の方に来ようとしない。
「やっぱ、辞めないか。あの娘だって毎日会ってたって、こっちの事なんて気にしてないよ」
って、カン太。
うんうん、カン太はシャイだね。
やっぱり、今朝のアレは妄想な気がするし。カン太なら、付き合ってみても良いかも。そう彼だったら、毎日会えるし。きっと結芽の事、大事にしてくれるんじゃないかな。
最初から高望みしなきゃ、出会いのチャンスなんていくらでもあるんだよ。
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