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妄想みたいに、ドラマチックじゃなくたって。結芽の事を大事に思って、好きになってくれる人なら。その人が、運命の人なんだよね。
カン太って、何て名前なんだろ。
流石に、カン太って名前なはずないよなぁ。呼ぶときは、下の名前だよなぁ。『佐川』みたいに、中学の頃のまま名字で呼ぶなんてあり得ないよね。
「あっ、あのさ……」
考え事してたら、目の前にカン太が立っていた。
いよいよ、コクられるんだね。高校に入学して、やっと彼氏が出来るんだよ。
「いつも、ここで会うよね」
「えっ、あっ、うん……」
「良かったらさ。俺たちがやってる、フットサルのチームのマネージャーやってくれない」
「はぁ、フットサル」
「そう、フットサル。あっ、知らなかったかな。サッカーの、小さいやつとかって言ったらイメージしやすいかも」
さっきの相談は、結芽にマネージャー頼むのだったんだ。
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