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頭を下げて、ホームを見てた。
「秋吉、遅くなってごめん」
「えっ、どうして……」
「どうしてじゃないだろ。今朝の返事、まだ聞いてないだろ」
「佐川……」
妄想、卒業出来そうだね。陸上部に復帰しなくてもね。
約1年半後――
「うん、春だねぇ」
ピッカピカの一年生が、おっきめな制服着て緊張しながら電車に乗ろうとしてる。体が細めだけど、背は高めだし。肌も綺麗で、かなりなイケメン。彼だったら、いい感じかもしれない。
――妄想世界いってきます――
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「んっ、佐川とはどうなったかって?」
今も、ラブラブだよ。
でも、妄想だけは卒業出来なかったんだよね。それと、イケメン好きでミーハーも卒業出来なかった。
だって、妄想って楽しいんだもん。
妄想娘―完―
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