現実男に妄想

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   友達に冷やかされるし…… そんなの、気にしないのかな。  気にしないんじゃなくて、全校公認で結芽を彼女にって事なの。うぅぅぅぅぅん、ついに彼氏が出来るのね。  しかも、優しくてイケメンで年上の彼氏。それが、こんな運命的なシチュエーションで出来ちゃったのよ。  出来ちゃった…… で、いいんだよね。  ちょっとだけ、先輩の方に身体を寄せてみた。男の人の身体に寄り掛かるって、こんな気分なんだ。  うぅぅぅぅぅん、幸せぇぇぇぇ。  なんて浸ってたら、学校の前まで来ちゃった。もう少し、先輩と歩いてたかったのに。 「結芽ちゃんって、部活とかは何かやってるの」  まだ、ちゃん付けなんだね。 「いえ、今は…… 特にやってないです」 「そう、じゃあ一緒に帰ろうよ。俺も、今日は部活無いからさ」 「はい。じゃあ、終わったらここで待ってます」 「ああ、俺も急いでここに来るよ」
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