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「また、彼女がいる人を好きになっちゃったんだ」
「別れるよ。最近は喧嘩ばっかで、殆んど終わってるようなもんだから」
初めて会って好きになったけど、どこまで信じていいのか分からないよ。恋愛経験なんて、多い訳じゃ無いから。単純に、傷付くのが怖いよ。
二股なんて絶対に嫌だし。
「別れる…… 会ったばかりの人の言葉なんて、信じられないよ」
その時、結芽の降りる駅に着いた。
「じゃあね。サヨナラ」
斎藤くんを残して、結芽だけ降りた。それで、サヨナラバイバイ。
「待てよ、サヨナラって何だよ」
斎藤くんが、結芽を追って降りてきた。君が降りるのは、もっと先の駅でしょ。ここで降りたら学校に行けないし、降りた時点で遅刻決定でしょ。
まさか元々間に合わないから、降りたっていうんじゃないよね。
「こんなんで、終わりたくないんだ。そりゃ、俺たちは今日会ったばかりだけど」
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