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斎藤くんは、その女の子を止めようとしてる。だけど、結芽の話しまで聞いてる余裕は無いみたい。それだけ、この子の勢いが凄かった。
斎藤くんの彼女で、こんな状況なら気持ちは分かるけど。
「何とか言いなさいよ」
「何とかって。結芽は、斎藤くんに連れてきて貰っただけで……」
「信也の事を、馴れ馴れしく斎藤くんなんて呼ばないでよ。それに、信也が他の女を誘うわけ無いでしょ」
斎藤くんが、彼女と別れるって言った意味、分かる気がするなぁ。この彼女、めっちゃ自己中だよ。
そんな風にしてるから、周りに人が集まりだして。微妙な距離をおいて、野次馬ってかギャラリーになっている。
それでも彼女は、気にしてないし止まらない。
「おいおい、女同士で喧嘩かよ」
「誰か、止めてやれよ」
「そこの男、どっちかの彼氏だろ早く止めてやれよ」
「そうだ、そうだ。早く止めねぇか。だらし無い男だな」
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