12人が本棚に入れています
本棚に追加
/111ページ
電車内は、妄想だけで満足しなきゃ駄目?でも、今日は妄想のせいでキモいとか言われた。
もう、妄想するのやめた方がいいかな。
帰りの駅のホームには、相変わらずって感じで『トンチンカン』が馬鹿話してる。もしかして、結芽を待ち伏せしてるの。
「そりゃ、自意識過剰かな……」
イヤホンを耳に入れ、いつも通り音楽を流さず言ってた。
「おい、あの娘。俺たちの方を見ながら、何か言ったぜ。やっぱり、誰か好きなんじゃねえか」
「かもな、だったら…… その内、誰かがコクられるんじゃね」
「もし、コクられたら正直に教えてくれよ。俺だったら、ちゃんと話すからさ」
トン吉、チン平、カン太の順で、そんな事を言ってる。てか、結芽からコクるって前提で、三人の間で話しが進んでるよ。
『トンチンカン』それで良いのか? 男として、それで良いのか? はぁ、こんなんじゃ男に幻滅しそうだよ。
最初のコメントを投稿しよう!