大人の男に妄想

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   一週間。何も無いまま、普通に毎日を過ごした。妄想の方はあれ以来、ショックが大きすぎてしていない。だって、キモいって言われたんだよ。  だから、朝は女性専用車両に乗ってたりするし。前みたいに、中吊り広告での妄想もしてない。帰り電車では、『トンチンカン』に駅で遭遇し。仕方なく、同じ車両に乗るのが定番になってる。 「あいつら、成長ってしないのかな」  車内の定位置には、いつもの女の子がいて、『トンチンカン』があ~だこ~だ言ってる。  あの娘は、あいつらの事をどう思ってるんだろ。てか元々、あいつらの事を気付いてたりするのかな。気付いてたら、この車両に乗らないかもね。  そして、今日も学校帰りに駅に着くと。定位置には『トンチンカン』がいて、珍しくこっちを見ていない。  それは、それで何だか悔しい。 「やっぱさ、同年代より大人の女の方がいいよなぁ。色気ってか、フェロモンの出方が違うぜ」
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