大人の男に妄想

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   携帯電話をいじりながら待ってたら、思ったよりも早く修理が終わった。何だかおじいちゃん、名人っぽいよね。    駐輪場のオジサンに、遅刻だろって突っ込まれて。それに、言い訳しながら駅の方に歩いて逃げた。  オジサンには、完全に顔を覚えられてるしね。 「この時間でも、結構混みそうなんだな」  いつも乗ってる電車より、四・五本は遅い時間。それなのに、ホームには電車待ちの人がいっぱいいる。学生はあんまりいなくて、サラリーマンがほとんどみたい。 「どうしよう、次の電車にしようかな」  ホームの端っこまで行って、女性専用車両まで行くと。電車に乗れなそうな感じだし、近くの車両だと混んでて嫌って感じ。  悩んでたその時に、後ろから押されて無理やり車内に押し込まれるかっこになった。  それに対してムカついて、振り替えろうとした。そしたら、ドアが閉まっちゃった。 「あっ……」
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