大人の男に妄想

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   きっと、目の事をいつも言われちゃうんだ。コンプレックスなのかも…… 「色素が薄いんだ、人よりも少しだけど」  だから、肌も白いし綺麗なのかな。  小林さんは、色素が薄いことでの悩みを話してくれた。体質だから、治しようがないみたいで、あまり人からは言われたく無いみたい。  何となくだけど、気まずくなっちゃって喋れないでいた。だって本当に綺麗な顔だから、見てるだけで緊張するし満足な気分になる。  小林さんは、どこの駅で降りるんだろうな。このまま、一生見ていたい気分になるね。 「結芽ちゃんは……」  何度も小林さんをチラ見してたら、その整った唇が結芽の名前を呼んでくれた。 「はっ、はい。何ですか」 「何年生なの」 「あっ、いっ、一年生です」 「高校一年かぁ、だとすると十五か十六歳か。だったら、二十四歳の僕はオジサンって訳だね」 「そっ、そんな……」
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