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中二になる時のクラス替えで、同じクラスになった時。クラスの陸上部の女子と、付き合ってるって噂が流れたんだっけ。
その娘が、嫌な女で関わりたくなかったから。
中学生の恋愛なんて、そんなモノなのかなぁ。
翌朝、何となく寝不足な感じで目覚めた。佐川の事を考えながら、ベッドに入ったからか。眠りが、浅かった気がする。
「眠いなぁ…… 学校、行きたくないなぁ」
それは、また学校帰りに佐川に会うかもしれないと、頭のどこかで考えていたからかもしれない。
「今日は、結芽に気付くかもしれないし」
それで、『トンチンカン』に絡まれたりしたら最悪だし。トン吉辺りが、紹介してくれなんて言い出したら、かなり面倒臭いもんね。
「結芽~ゴハンよぉ」
「は~い。今行くから」
お母さんの声で、一気に現実世界に引っ張られる。もし電車内で、妄想中にお母さんに呼ばれても戻ってきちゃうだろう。
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