マヨヒガデートはモダンレトロでハイカラ浪漫

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 乾太郎の頬をつねり、どこまで伸びるか検証してやろうと、月がビヨンと横に引っ張ってやると乾太郎は涙目になって降参した。 「仲が宜しいのですね」  くす、と花が風に揺れるみたいに可憐に笑った山岸に、月は紅くなって試着室に戻ると、その服を注文するのだった。  あと、一応だが、せっかくなので、話題の種に、なんとなく、買って貰えるのだから?  ――アッパッパも一着買うことにした。
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