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ターニング・ポイント
マヨヒガでの買い物を終え、サスケも居ることから今日は早めに帰ろうとなり、あやかしインベスティゲーションの仕事もそこそこに月と乾太郎はマンションに戻ることとなった。
「サスケ、いい子にしてた?」
部屋に帰るとすぐに月はサスケを抱きかかえた。足が不自由なので、そこまで部屋を荒らすような事もないだろうと思ってたが……。
「えっ」
部屋の隅にあった吐しゃ物を見て、月は驚きの声を上げた。
体調がよくなかったり、はたまた何かのストレスだろうか。サスケが、自分たちがいない間に、吐いていたらしい。
慌てた月は、サスケの様子を確認した。身体が震えているとか、異常な点がないかと調べた。
「ああ、毛玉を吐き出しただけみたいだ。大丈夫、ネコにはよくあることだから」
「そ、そうなんだ。動物、飼ったことないから知らないけど、大丈夫なのね?」
「うん。とは言え、サスケが環境に慣れるまでは油断はできないかもしれないなぁ」
乾太郎が、サスケの吐しゃ物を片付けながら、そう言ったので、月も深く頷いた。
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