ステータス画面表示を見ることができる能力を持つ勇者の話 2

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次の日、僕と村人たちは出発した。 荷物も守らないといけない。 村人が無事でも、袋に穴でも空いたら大変。 ここは、僕の知っているゲームとは違った。 スライムは村人に任せて、僕は生物系のモンスターを倒していった。 うさぎみたいなモンスターはすばやいし蹴りが痛い。 ホワイトウルフは強いしすばやい。村人たちに襲ってこないようにするので精いっぱいだった。 巨大な虫のモンスターは毒持っているし、刺されないように早めに倒した。 解毒薬買っといてよかった。でも数もないからできるだけ会いたくないな。 巨大カマキリは布袋も裂くのかよ!!これで2袋はダメにした。 追い払えないスライムは僕が倒していった。 スライムのエキスもたくさん採った。 薬草もたくさん採った。 ホワイトウルフの毛皮も採った。 それらを無限バッグに詰め込んだ。 しばらく行くと、 「貴族が通りかかります。勇者様、下がって下さい。」 村人は膝をつき、頭をたれるようにした。 僕もそれにならった。 貴族を乗せている馬車が僕たちの間を通り過ぎる。 貴族の前にモンスターが現れた。 武器を持っている人が貴族の馬車の周りにいる。 その人たちがやるのか? と思ったら、 「財布からコインを。」 馬車に乗っている貴族の人が言って、召使いが皮の財布を持って、その中から何枚かコインを取り出し、モンスターに向かって投げた。 モンスターには当たらず、モンスターの前にコインがバラバラっと落ちた。 するとモンスターはひるみ、 「この道は危ない。別の道を通ろう。行くぞ。」 貴族たちはモンスターのいる道をあきらめ、別の道を通って去って行った。 「はぁ・・・?」 モンスターはコインに何かあるのか、近づこうともしない。 しばらくすると、あきらめて去って行った。
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