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次の日、僕と村人たちは出発した。
荷物も守らないといけない。
村人が無事でも、袋に穴でも空いたら大変。
ここは、僕の知っているゲームとは違った。
スライムは村人に任せて、僕は生物系のモンスターを倒していった。
うさぎみたいなモンスターはすばやいし蹴りが痛い。
ホワイトウルフは強いしすばやい。村人たちに襲ってこないようにするので精いっぱいだった。
巨大な虫のモンスターは毒持っているし、刺されないように早めに倒した。
解毒薬買っといてよかった。でも数もないからできるだけ会いたくないな。
巨大カマキリは布袋も裂くのかよ!!これで2袋はダメにした。
追い払えないスライムは僕が倒していった。
スライムのエキスもたくさん採った。
薬草もたくさん採った。
ホワイトウルフの毛皮も採った。
それらを無限バッグに詰め込んだ。
しばらく行くと、
「貴族が通りかかります。勇者様、下がって下さい。」
村人は膝をつき、頭をたれるようにした。
僕もそれにならった。
貴族を乗せている馬車が僕たちの間を通り過ぎる。
貴族の前にモンスターが現れた。
武器を持っている人が貴族の馬車の周りにいる。
その人たちがやるのか?
と思ったら、
「財布からコインを。」
馬車に乗っている貴族の人が言って、召使いが皮の財布を持って、その中から何枚かコインを取り出し、モンスターに向かって投げた。
モンスターには当たらず、モンスターの前にコインがバラバラっと落ちた。
するとモンスターはひるみ、
「この道は危ない。別の道を通ろう。行くぞ。」
貴族たちはモンスターのいる道をあきらめ、別の道を通って去って行った。
「はぁ・・・?」
モンスターはコインに何かあるのか、近づこうともしない。
しばらくすると、あきらめて去って行った。
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