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彼の名前はセノ。
彼の武器やステータス画面の表示を見ると、剣士だそうだ。
すばやさに特に優れていた。
強さも、けっこうあった。
ステータス画面だけで見ると、だいたい、ホワイトウルフくらいか?
かしこさは・・・ステータス画面で2ケタで表示されてるってことは、あまりなさそうだ。
あんまり物を深く考えないみたいだし。
プラチナウルフは夜に現れるとのことで、僕たちは、夜の森を歩いていた。
「うーさぎうさぎ、なにみてはねる♪」
「なんでその歌知ってるの?」
「ああ。親が歌ってたから、俺も覚えた。何百年前かに来た勇者が歌ってたんだって。」
「この国の月、うさぎに見えないよ?」
この世界の月は、クレーターがないのか、影がない。
月の光そのものが天にあるようだった。
「これ、月のことを歌ってるのか。じゃあ、じゅうごやって?」
「満月の夜っていうことだよ。僕がいた国では、年の初めから数えて15回目の夜・・・だったかなぁ?とにかく、その日の月が一番きれいに見えるんだって。」
「夜に歌ってたんだけど・・・満月以外でも歌っちゃった。」
セノはちょっとてれくさそうだった。
そんなことを話しているうちに、ホワイトウルフの大群がやってきた。
僕たちはそれらを倒していった。
セノがいたおかげで楽に倒せた。
僕たちの目的はプラチナウルフなので、手に負えないのは追い払うくらいに済ませた。
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