ステータス画面表示を見ることができる能力を持つ勇者の話 3

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彼の名前はセノ。 彼の武器やステータス画面の表示を見ると、剣士だそうだ。 すばやさに特に優れていた。 強さも、けっこうあった。 ステータス画面だけで見ると、だいたい、ホワイトウルフくらいか? かしこさは・・・ステータス画面で2ケタで表示されてるってことは、あまりなさそうだ。 あんまり物を深く考えないみたいだし。 プラチナウルフは夜に現れるとのことで、僕たちは、夜の森を歩いていた。 「うーさぎうさぎ、なにみてはねる♪」 「なんでその歌知ってるの?」 「ああ。親が歌ってたから、俺も覚えた。何百年前かに来た勇者が歌ってたんだって。」 「この国の月、うさぎに見えないよ?」 この世界の月は、クレーターがないのか、影がない。 月の光そのものが天にあるようだった。 「これ、月のことを歌ってるのか。じゃあ、じゅうごやって?」 「満月の夜っていうことだよ。僕がいた国では、年の初めから数えて15回目の夜・・・だったかなぁ?とにかく、その日の月が一番きれいに見えるんだって。」 「夜に歌ってたんだけど・・・満月以外でも歌っちゃった。」 セノはちょっとてれくさそうだった。 そんなことを話しているうちに、ホワイトウルフの大群がやってきた。 僕たちはそれらを倒していった。 セノがいたおかげで楽に倒せた。 僕たちの目的はプラチナウルフなので、手に負えないのは追い払うくらいに済ませた。
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