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あらかたすべて倒し終わった頃だった。
白銀に輝く狼が現れた。
仲間を倒されたせいなのか、鼻にしわ寄せ、唸り声をあげ、怒りの目でこちらを見ている。
『プラチナウルフ:
HP 13000
戦闘力 165 防御力 100
回避力 185 かしこさ 170
移動力 とても速い』
プラチナウルフの爪が僕のほほをかする。
よけていなかったら僕の首は飛んでいただろう。
プラチナウルフに斬りかかってみた。
剣を振りかぶった僕の腕にプラチナウルフがかみつこうとした。
ちょっ!僕のターン!!
反撃があるのは僕のターンが終わってからだろ?
ゲームだったらもうちょっともつはずなんですけど?
どうしてこうも一発勝負なの?
僕の視界に電子的な赤い四角が現れた。
『ウィンドランバイト:2500』
何?
大技見たいな何か?
でもなんでこんな画面が今出たの?
反撃する暇はないので防御してみた。
剣を横に構えた。
ゴウッ!!と風が巻き起こるのと同時に、僕は噛み付かれた。
「ぐうっ!!」
痛い!ものすごく腕が痛い!!
血が出ているだけじゃなく、骨まで砕かれたかもしれない。
「タカハシ!!」
セノが僕のそばへかけよってきた。
セノがあいつの相手をしている間、僕は回復薬と傷薬を使った。
回復薬だけではダメなんだな。
痛みはまだあるけど、傷は回復した。
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