【R18】リハビリが必要です(ボリス)

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「十七の、成人の儀の夜……」 「三年か。塞がらないかもしれないし、ここは塞がっても傷が残るのに」  玉状のピアスが尿道口の下に我が物顔で鎮座している。その下にも同じく玉状の留め金。このタイプは相当に痛いし、下手くそがやれば化膿して酷い事になる。しかも一部は尿道を貫通するから、普段の生活にも支障があるはずだ。 「怖くて、自分じゃ取れない……」 「そうだよね」 「トイレも、お風呂も、着替えも、人に見せられない……」 「分かってる。ほら、泣かないの」 「ボク、もう誰にも体、見せられないって……」  グズグズと泣く頭を抱きしめて、ボリスは忌々しく相手を呪う。玉潰したくらいじゃ全然足りなかった。今からでもあの男の竿切り落として、乳首にピアスつけて、あそこガバガバにしてやりたい。 「ボリス、いや? こんなの、触りたくない?」  不安そうな目を見下ろして、ボリスは笑う。そしてフェオドールをもう一度ベッドに寝かせると足を開かせ、丁寧にピアスを外した。 「明日、医者に診せるよ。塞がるならそうしたいし、ダメでも綺麗にしておかないと不安だから」 「知られるの……」 「俺も側にいるから、大丈夫。誰にも言わないようにお願いもしておくから。いいね?」 「……うん」     
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