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その締めつけは搾り取るようで、ボリスもたまらず深い部分に吐き出していた。しかも、かなりたっぷりだ。中々終わらなくて、ちょっと自分でも焦る。でも、根元から先端に向かって搾乳でもしているのかと思うような締めつけをみせるそれにどうしたら逆らえる。
体の下で、フェオドールは完全にふやけきって呆然としていた。一瞬、息してるかと心配になったけれど、ふにゃふにゃと笑うものだから気が抜けた。
最後の一滴までと言わんばかりに締め上げていたものが緩んでいく。抜け出すと、吐き出したものが少しして垂れてくる。
「あ……もったい、ない」
「あのね……」
「ボリスの、子種汁……こぼれ、ちゃう……」
「それ、やめようね」
どれだけ卑猥な言葉を教え込まれたのか、自然と出てくるそれらの単語に頭痛がする。
でも、まぁ、前よりはいい。言わされた言葉じゃないのは顔を見れば分かる。幸せそうにふやけきった顔で笑いながら、フェオドールはこんな事を言うのだ。
これは、妙な方向に開花させられているけれど明らかにマゾだ。そしてきっと、夜の営みに関してはもうアウトだ。
「もぉ、変態になって。完全アウトだよ、フェオドール」
「いい、よ。ボリスが、好きなら」
「……嫌いじゃないよ」
まったく、妙な拾いものをしてしまった。
でも、今はかなり幸せだ。
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