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「ゼロス、お前だって安息日明に腰を摩ってるだろ」
「それは!!」
「俺を突くとやぶ蛇だぞ」
ニヤリと笑うとゼロスが「ぐぬぬっ」と唸る。そしてそれを聞くアルヌールがずっとにやにやしている。
「意外なあいつ等の顔が見られて楽しいな。そうか、双方意外と独占欲が強いか」
「……まぁ、独占欲と言うならかなりのものです」
ランバートは溜息をついたが、ふと離れている人を思い出して微笑んだ。今頃何をしているものか。不機嫌になっていなければいいが。そんな事を思うのだ。
「ほぉ、お前も随分奴の事が好きだと見える。その顔、なかなかそそるな」
「ファウスト様に挑みますか?」
「男の象徴切られちゃかなわん。俺は妻のいる身だが、男もやぶさかではない。だが、火傷するような相手は選ばん主義だ」
「賢明です。ちなみにここにいる者のほぼ全員が相手のいる身なので、お手を触れないようにお願いします」
「なに!! くそ、騎士団はいつから花園状態なんだ。あそこの騎士団は顔面レベルだってかなり高いってのに。そこの褐色のもか?」
「人妻で新婚なのでご勘弁ください」
「なに!!! くそ、けっこう好みだったから口説こうかと思っていたのに」
「奥様大事になさってください」
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