プロローグ

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愛すれば、愛するほど不安になる。 それが偽りの愛ではないかと…… それでも愛するがゆえ、耳元で囁かれる言葉に身を焦がし、全てを信じようと疑惑を心の奥底に封じ込める。 優しい眼差しは、いとも簡単に私の思考回路を麻痺させ恍惚の悦びを与えてくれる。 この腕の中に居られたら……何も望まない。 だから、私は今日もあなたに抱かれる。 「愛してるよ……莉羅(りら)」 甘くかすれた声…… 「私も……愛してるよ……先生」 ―――でもそれは……ただの序章、始まりでしかなかったんだ。 本当に切なく胸を焦がす恋は…… これから―――
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