1人が本棚に入れています
本棚に追加
「別れて。ごめん。」
あの日から、2ヶ月はあっという間に過ぎた。部署の仲間に壮行会を開いてもらい、同僚ともあと何度とない時間飲みに行った。そうこうしていたら、2ヶ月はすぐに来た。新しい場所に不安もあるけど、それよりも期待の方が大きかった。ずっと夢みていた場所で働ける。こんな嬉しいことはない。でも、一つだけ気がかりがあった。それは、2ヶ月前の綺音との電話。まさかあんな形で別れることになるなんて思っていなかった。まだ、現実味がない。
ピリリリリ
すぐに反応した。画面を見れば、高校からの友達だった。俺は肩を落とした。まだ、かかってくるはずのない彼女からの電話を気にしてる。
最初のコメントを投稿しよう!