第1章 再会

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「別れて。ごめん。」 あの日から、2ヶ月はあっという間に過ぎた。部署の仲間に壮行会を開いてもらい、同僚ともあと何度とない時間飲みに行った。そうこうしていたら、2ヶ月はすぐに来た。新しい場所に不安もあるけど、それよりも期待の方が大きかった。ずっと夢みていた場所で働ける。こんな嬉しいことはない。でも、一つだけ気がかりがあった。それは、2ヶ月前の綺音との電話。まさかあんな形で別れることになるなんて思っていなかった。まだ、現実味がない。 ピリリリリ すぐに反応した。画面を見れば、高校からの友達だった。俺は肩を落とした。まだ、かかってくるはずのない彼女からの電話を気にしてる。
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