1日目 あの日の僕

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1日目 あの日の僕

 また長い1日が終わろうとしている。 外は北風が吹き、親猫は震えながら丸まって子猫を温めている。そんな中僕は、「何か」から逃げて呼吸を乱し汗をかいている。 なぜこうなったのだろうか?どこで選択を誤ってしまったのだろうか。思い当たるとすれば、高校2年生のあの日だったのだろう。 暑い夏の日、放課後の教室に2つの人影 「好きです!付き合ってください」 僕がそう言うと女子は複雑な顔で答えた 「ごめんなさい。少し考えさせてください。」 そう言って女子は教室から足早に去っていった。 僕はその去っていく後ろ姿をただ見つめることしかできず、その場にそっと、座り込んだ。 その直後、バーーンっという大きな音を立てて掃除ロッカーから男が飛び出してきた。 「なんだよ彰!振られてるじゃんかよww」 「えっ?お前いつからそこにいたんだよ...」 ロッカーから出てきた男は僕の幼馴染の翔太だった。 「いつからって、最初から。掃除してたら廊下からお前の声が聞こえて、脅かしてやろうと思ったらまさかの展開だったからこっちが驚いちまったよww」 「そういうことだったのか。情けない姿見られちゃったな」     
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