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「お帰り。あんた遅かったじゃない。彼女でもできた?ww」
僕の帰りが遅いと母は毎日同じ質問をしてくる。
「うん。そうみたい。彼女できたみたい」
「え?なにその赤ちゃんができたーみたいな言い方は。どうせ嘘なんでしょ?さっさと風呂入ってきなさい。ご飯できてるから」
「ん?あぁ分かった。」
母との会話は空返事で済ませて、清水さんに返信することにした。
『メールありがとう!まさか告白が成功するとは思っていなくて、ずっと振られたと思ってた。恋がわからないって言ってたけど、僕はそれでもかまわないよ!それと、僕から振ることは絶対にしないから、嫌いになったりしたらズバッと言ってね!僕は清水さんのこと好きだから別れるとなったら少し抵抗するかもだけど...まあこれからは友達としてではなく、恋人としてよろしくね!』
このメールのやり取りが僕たちの歯車を狂わせた原因だったのかもしれない。
そんなことをこの時の僕がわかることもなく、ショートしていた思考回路が復旧し鼻歌を歌いながらお風呂に入り、いつも通りご飯を食べてこの日は眠りについた。
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