2日目 曖昧な世界

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そう伝えると翔太は微妙な顔をしていた。寂しそうな、うれしそうな。 「そうか!よかったな。幸せになれよ!」 そしてどこか作られた笑顔をみせた。 『キーンコーンカーンコーン』 学校に着き予鈴が鳴った。 「やっば遅刻する!彰!じゃあまたあとでな!」 「うん!また後で!」 僕たちは靴を履き替えてお互いの教室に入った。といっても隣のクラスだからほぼ直前の別れだった。 教室に入ると清水さんはもう着いていた。 「清水さんおはよう!来るの早いね!」 「あ、吉田君おはよう。君が来るの遅すぎるんだよ。早く自分の席に座ったほうがいいよ?先生来てるし」 「あ、ほんとだ。ごめんね!またね」 そう言って僕は自分の席に着いた。 「よーし出席とるぞ!全員席についてるな?」 先生の出席をとっている間に携帯が鳴った。 「こんな時間にメール?送信者は清水さんだ!」 『学校ではあまり話しかけないでください。嫌いになったわけではなくて、恥ずかしいのです。こんなことなかったし、どうやって対応していいのかわからないし、周りの目が気になります。できれば学校内ではメールでのやり取りでお願いします。』 清水さんは恥ずかしがり屋なのかな?でもここは清水さんの意見を尊重しておこう。     
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