第1話

15/15
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
そして事件は起きました。 売り上げ嬢のおねいさん達が、私の取り合いでした。 入り口には、支配人が居て店に入っては困ると言われたので… (どうせ、私の事でしょ!) 私は、店に入って、おねいさん達の所に行った! そしてこう言った。 (私は、誰のヘルプに固定されるのは、お断りします。) 私は、自分の為に頑張ってるだけだった。 そして、2ヶ月後、急な出世 チーママとしてやる事になった。 私は、誰よりも努力することを考えた。 オーナーに、医学書から経済新聞まで、接客する為に、必要だと思う物を読んだ。 それは、お客様との会話についていかならばならない立場になったからだ… だか、子供の世話も、昼の仕事も辞めなかった。 命がけで産んだ子だから… 私は、店では毅然として目を配りながら、接客をしていた。 そして、初めての誕生日イベントは、シャンパンタワーがあった。 店中には、私の好きな赤い薔薇の花束をプレゼント 以前から、聞かれていた。 誕生日に欲しい物は? と、だか私は、ブランドには興味がなかった。 確かに、お店では高い服やアクセサリーを付けてはいたが… だから、プレゼントは花束が嬉しいと言っていた。 盛大にお祝いしてもらったが、私はシャンパンは飲めなかった。 なので、呑んでは化粧直しと言って、吐いていた。 そして、まだ女の子達で遊ぶ客が来た時の話をしておこう。 『さぁ、ゲームをしようではないか? ボーイに、アイスとヘネシーを1本を持ってきて くれ!』 支配人も、マネージャも、嫌な予感がしたのか、 私にその事を伝えに来た。 売り上げ嬢も、ヘルプの女の子達も、困った顔をしていた。 この客は、たまにイタズラをする。 それも、女の子達が出来ないとわかっていながら… なので私は、笑顔でその席に向かった。 (あら、近藤様…楽しそうなゲームですか?) 『あぁ、楽しいゲームだよ。ロックで全員で呑んで 貰うんだ。』 (あら、ゲームに勝ったら、何かご褒美があるんですか?) 『もちろん、同じ酒を好きなだけ入れてやるよ!』 (なんて、素敵なご褒美なんでしょうね! でも、近藤様…私と賭けをしませんか? まだ、お店も始まったばかりなので、女の子達が 酔ってしまっては、店が成り立ちません。 なので、私が1人で頂いても構いませんか?) 『あー、紫苑が1人で呑むのか?』 (はい。私だけが頂いてますが、もしも全部飲み干したら、何本でもいいんですよね。) 『もちろんだ。俺も賭けをしてるんだ。』 私は、そっと手を上げた。 支配人が来てから、もう一度尋ねた。 (ちゃんと約束していただきたいので、改めてお聴きします。近藤様…私が1人で飲み干したら、何本でも構わないんですよね?) 『当たり前だ! どうせ飲めやしないからな。』 私は支配人の顔を見て言った。 (支配人、聞いてましたか?近藤様のお言葉を!) 『はい。紫苑さん、確かに確認しました。』 (では、近藤様頂きますね。) 私は、躊躇うこと無く飲み干した! (近藤様、大変美味しく頂きました。では、25本頂きます。)
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!