ぜんくん

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ぜんくんは その子のことが好きなのかなって そんな風に思った だけど その日から ぜんくんは毎日黒板消しをした 日直をやっている人に 相変わらずか細い声で 僕がやるよって そう言って黒板を消す あいつ、調子乗ってんじゃね? たぶん やってやってるんだぞって 心の中で 俺らのこと見下してるんだ そんな陰口をいう男子がでてきた そんな心もない陰口は ぜんくんの耳にも きっと 届いていたことだろう
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