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俺の名は『ブラカオメ』。
人は俺を『悪』と言う。
何たって我慢が出来ないと言う、
性質(タチ)だからなぁぁぁああああ。
産まれる時もそうだった。
母親の胎内に居るのにいい加減飽きた。
だから俺は『穴』に手をぶっこんで、
強引に這い出でた。
お早い産出だったらしいぜ?
だが俺は既に10kgはあったし、
産まれた時、こう言い放った。
「何かスカっとしたモンが欲しいぜ!」
「快感したいんだよぉぉおおおおおおお!!」
それが俺の産声だった。
・・・・
俺は産まれて間もなく、
『酒』と『タバコ』をヤった。
それが気持ち良いモンだって、
母親の胎内に聞こえてきてたからだ。
「いいねぇ~!酒!飲まずにはいられない!!」
「体の底からハイになるのを感じるぜぇえええええ!!」
「そしてタバコ!コイツは後を引くウマさだぜぇぇぇえええ!!」
俺はこの世に産まれ落ち、幸福を味わった。
そんな俺を咎(とが)めようとする者も居た。
「この赤ん坊は異常だ!」
「殺すんだ!コイツは害になる!!」
「世の理(ことわり)に外れる生命だ!!」
だが!
「猛烈ゥ~!猛烈な反乱分子だぜぇ~~!!」
「だが!俺は!!そんな分子を許さない!!」
ッ
ッ
「ブラカオメパァァァァアアアアアア ア ア ア ア ア ン チ ! ! 」
俺は赤ん坊の頃から、
成人男子数十人分の戦闘力を持っていた。
その力で持って、親を!隣人を支配した!!
そして十数年…。
俺は…。
“性”に目覚める!!
・・・・
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