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「!!」
「…………」
ゆっくりと体が離れる。
とても真剣な目で、まっすぐこちらを見つめる彼女。
思ったよりも胸が大きいんだな……。
突然のことに混乱した頭で、よくわからないことを考える。
「まさか先輩があんな風に言ってくれるなんて思いませんでした。
絶対、私の気持ちを受け止めてくれないと、思ってました……。
でも……。
最初から、ちゃんと伝えなければいけなかったんですね」
さっきまでとは逆に、今度は私が見上げる。
まっすぐな瞳を見つめ返す。
「先輩……好きです!
順番が逆になっちゃいましたけど。
私と付き合ってください!」
「……正直、まだわからないことが多くて。
あなたの気持ちに答えられるかはわからない」
「……です、よね……」
「でも! きっとあなたのこと好きになると思う。
こちらこそ、よろしく!」
「はいっ!!!」
改めて。
三十路を前に、アラサー女子に可愛い可愛い年下の彼女ができたのでした。
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