5人が本棚に入れています
本棚に追加
「なーんて――」
「ごめんっ!
その、ちゃんと……責任取るから!!」
「え? え?!」
「女同士って、その、初めてでよくわかんないことだらけだけど。
でも、栗原さん可愛いし、ちょっとドキっとしちゃったし、その……『しちゃった』ってことは、きっと好きって気持ちもちゃんとあるんだと思うし……。
えっと、順番が逆になっちゃってごめんだけど。
不束者ですが、よろしくおねがいします」
「あ……はい!
いや、その……こちらこ、そ……」
こうして、30歳を目前としたアラサー女子に、可愛い可愛い年下の彼女ができ――
「ごめんなさいっ!!!」
「へ? いきなりどうした!?」
「えーっと……昨日の夜……その……」
ものすごく言いづらそうにしているけど……まさか!?
「……そ、そんなに言いにくいような変なプレイしちゃった!? 私!?」
「あ! いえ! 違うんです!!」
「そか……よかった……」
酔った自分が信じられなくなるところだった。
って、手を出してる時点でどっちにしろダメだけど。
あれ? でもそれなら、謝るのは私の方だよね?
ん??
「じゃなくて……。
というか、ですね……してないん、です……」
「してない……? 変なプレイを……?」
「そもそも、です……」
「『そもそも』……え、セックスしてないってこと?!」
「セッ!? あ、いや、はい、そうです……」
思わず口に出してしまったけど、顔を真っ赤にして照れる所なんてほんと可愛いなぁ。
最初のコメントを投稿しよう!