第一章 猛者たちの饗宴

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 真夏の、日曜日の昼過ぎ。  荒木優樹(あらきゆうき)、二十三歳の青年男子は。  今にも降りそうな曇天の下、試合会場に向かっていた。  試合開始時刻までは、まだ五時間以上あるが。  その前に式典やブリーフィングがあるので、早めに行かなければならない。  そう。優樹は観戦客ではなく、選手なのだ。  中学生の時にプロ登録して、はや10年。  今ではウルバト最強の剣士と呼ばれている。 image=512724918.jpg
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