第一章2 猛者たちの葛藤

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 琉璃は優樹に怒り心頭だが、録郎は優樹のことを嫌いではなかった。  好きな幼なじみが他の男と婚約したので、黙って潔く消える。  むしろ男らしい、と好感を持った。  痛かったのは優樹だけではなく、綾芽もともに去ったことだ。  マミアンは黄金騎士団の、もう一人の切り札ともいえる遊撃手だったのだ。  スター選手がいっきに二人も抜けたのは、かなりの痛手だった。  録郎が見たところ、綾芽は優樹が好きなのだろう。  そして琉璃に対して、ずっと嫌悪感を抱いていた。  ここぞとばかりに、欝憤をはらした形だ。  二人の抜けた穴を埋めるため、慌てて補強したが。  正直、優勝はまず有りえないだろう、と録郎は思っていた。  今後のチーム運営のためにも、最下位にはならないよう努力するしかない。  様々な思いを秘めて、パーティーは終了した。
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