583人が本棚に入れています
本棚に追加
/654ページ
琉璃は優樹に怒り心頭だが、録郎は優樹のことを嫌いではなかった。
好きな幼なじみが他の男と婚約したので、黙って潔く消える。
むしろ男らしい、と好感を持った。
痛かったのは優樹だけではなく、綾芽もともに去ったことだ。
マミアンは黄金騎士団の、もう一人の切り札ともいえる遊撃手だったのだ。
スター選手がいっきに二人も抜けたのは、かなりの痛手だった。
録郎が見たところ、綾芽は優樹が好きなのだろう。
そして琉璃に対して、ずっと嫌悪感を抱いていた。
ここぞとばかりに、欝憤をはらした形だ。
二人の抜けた穴を埋めるため、慌てて補強したが。
正直、優勝はまず有りえないだろう、と録郎は思っていた。
今後のチーム運営のためにも、最下位にはならないよう努力するしかない。
様々な思いを秘めて、パーティーは終了した。
最初のコメントを投稿しよう!