危惧

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 でも。  迷う瞳の中に、貴臣の美しい顔がゆっくりと近づいた。 「貴臣にいさ……!」  唇が、重ねられた。  楊としかした事のなかった、互いの唇を重ねるキス。  美夕の唇を、貴臣が求めた。  舌を吸われ、絡める。 咥内を柔らかに巡る舌に、美夕も付いていく。  溺れる――!
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