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つまり、俺は発情期がくるΩだから無暗にフェロモンで誘惑しないように発情抑止剤を飲むのだ。 「わかりました。ちょっと帰るのが遅くなりますが大丈夫ですか?」 「…うん、大丈夫。」 病院につくまでは、外の景色を眺めていたり、兄から送られてきたメッセージに返信したりして時間を潰していた。 「__着きましたよ、祐さん」 いつのまにか寝ていたのか、長谷部の声で目が覚めた 「…あぁ、行ってくる。長谷部は待っててくれ」 俺がそう言うと「お気をつけて」と言われた。 「こんにちは。今日はどいういったようなご用で…?」 病院の中に入り、受付まで行くと毎度のことで覚えてしまった言葉をかけられる。 発情抑止剤を貰いに来たと告げると、すぐ診察室に通された。 体に異常はないか…など軽い診察とピルを飲むにあたっての注意を受ける 病院って本当に面倒くさい。 嫌いってわけじゃないけど…なんか、発情期が来る度に病院に行くとなると正直、面倒くさく感じるのだ でも薬がないと発情期はすごくしんどい。 薬がないと、体の熱が冷めず…かと言って フェロモンを周りにあててしまうしまうから、 布団の中に潜るなどしてしのがなきゃいけない。それを一週間もだ。
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